育家誕生ストーリー


はじめに

HPをご覧いただき、ありがとうございます。

「共働き」「プチシニア」の2つが思いっきり当てはまるワダケンホームの和田紀子です。

毎日家づくりの仕事をしています。
色んな出会いのあるこの仕事が好きです。
目の前で「モノづくり」が見られるのもすごく楽しいです。


そんな私がなぜ、
共働き夫婦・プチシニアのための家 「育家 —ハグイエ-」 をつくろうと思ったのか、
少し紹介させて下さい。


結婚・子育て・現場まわり

広島生まれの広島育ち。独身時代関東に住んでいた時に不思議なご縁で熱血棟梁と結婚した私。

すぐに妊娠・出産、初めての子育て・・・で本格的にワダケンの社員となったのは、子供が小学校に入学した頃からでした。


新聞の折り込みチラシに入ってくる「間取り図」見るのがとても好きだったくらいで、建築業界とはまったく無縁な人生。


ムネアゲ?トウヤ?スンにシャク?ハキダシ?ヨセムネ?サイディング?・・・?????


そんな私が任された仕事は、現場へ足を運び、写真を撮っては、
当時できたばかりのHPの更新作業をすること。


そこで、新築、リフォームなど色んな家の工事を見る機会に恵まれました。


男社会な建築業界。

顔は怖いけど(?)やさしい職人さんばかりだったので、色んなことを教えてもらいました。

技術だけでなく、体力・気力・集中力・想像力で勝負する職人の世界。

ひとつとして同じ現場が無いですよね。すごいな!建築の仕事!


お客様との出会い

そのうち、お客様との打合せにも同行するようになりました。


100軒の家には100通りの暮らし方がありました。

100通りの悩みとご希望がありました。


特にリフォーム現場では
若い頃の新築時には気にならなかったことが、今の生活で支障になっている、、、そんな事が
一番よく分かる勉強になりました。


年数が経ち修理が必要になった床・壁はもちろんですが、
ライフスタイルの変化に合わなくなった間取りや設備、
子供の独立で使わなくなった部屋に、親・伴侶の介護用で必要になった部屋。


仕事や子育てなどお客様の家族の歴史を聞かせてもらうたびに、身が引き締まりました。


家づくりはお客様の人生の、見直しでもあり、リセットでもあり、リニューアルでもある、、、


そんな大事な場面のお手伝いをすることなんだ。


なんで分かるの?

建築のことがある程度分かるようになると、色んなことが見えてくるようになりました。

料理をしたことなさそうな人が、

ゴミの分別したことなさそうな人が、

アイロンがけしたことがなさそうな人が、

いつも掃除しなさそうな人が、

育児したことなさそうな人が、

家にほとんどいなさそうな人が、

人の家の間取りを作っている???


不思議だなぁ~。


なんで女の人が建築業界には見当たらないんでしょ。


建築業界の女性

そうこうしていると、今度は
工務店向けの勉強会にも参加させてもらえるようになりました。


当時30人くらいのセミナーで女性は私以外に1~2人くらい。

今でこそ、1/4弱くらいになりましたが、それくらい男社会な建築業界でした。

だから必ず女性の参加者とは名刺交換して帰るようにしていました。
そうしてちょっとづつ建築系女子(笑)の仲間を作っていきました。


建築業界に女性がいない事情も分かってきました。


新築メインだと土日も営業、平日夜の打合せも入ります。
これでは結婚していてはキビシイ。子育てしながらはまず無理。


女性目線でせっかくいい仕事をしていても
結婚、出産で辞めざるをえない・・・残念なことだと思いました。


嘘のような本当の話

同業者で情報交換する友人も増えてきたり、職人さんとの会話、またリフォームの現場などで、
ブラックな業界裏話やブラックな施工に驚くことにも出くわすこともありました。


真面目に一生懸命に家づくりしている人がほとんどなのに、どうしてこんなことが?
どこの業界にもあることなんでしょうか?

支店のノルマのために3か月かかる大工仕事を2週間で済ましてしまった現場。
半分だますようにして契約させようとする営業。
しなくてもいい工事をされて高額代金を払っていた家。
工事に必要な足場さえ、オプションになっていた住宅会社。
追加工事で稼ぐのが戦略の会社。
大手であっても下請けの工事金額の低さと、利益を確保するために苦心する下請け会社。
どんなに大手でも受注がとれないとクビになる続かない営業職の厳しさ。
きちんとした構造になっていない設計士の図面に、そのまま作られていた家。などなど。


・・・・・・嘘のような本当の話、、、残念なことです。


入院

どんどん仕事を任されるようになってきて、やりがいはあったけれど
時間がいくらあっても足りない状況になってきました。


そうなると、心の余裕も無くなってきました。


夫の欠点がさらに(笑)目につくようになり、子供を叱ることも多くなる。
なにか「被害者」になった気分すらする。
いつの間にか“しんどいなぁ~”としょっちゅう思うようになりました。

体は正直です。びっくりするほどです。
婦人科系の疾患がみつかり、3週間入院することになりました。

出産以外入院経験の無かった私が、入院手術、、、。

ですが、結局これがよかった。


1日ベットでじっとしている時間は、気持ちの余裕を取り戻すには充分でした。
何もかもしようとするから、つらくなる。
しないこと、できないこと、を受け入れることにしました。


想いをカタチに

もしも自分と同じように、ちょっと頑張りすぎていたお母さんがいたら
家づくりという分野で手助けできたらいいな、


家族で家事を助け合いやすい家や間取りや収納計画ができたらいいな、

夫や子供も料理できたら、きっと本人も後で困らないだろうな、


そんなことを考えるようになりました。

建築系女子友達の助けを借りて、その想いをカタチにすることにしました。

色んなリサーチから具体的な現状把握、分析、本当に必要なモノやサポート、、、。
実にリアルな検証になりました。


まるで自分自身をカウンセリングしているような錯覚すらありました。


それは産みの苦しみでした。


気づき

私の中から共働きの大変さばかりがあふれ出してくる。


外で仕事、家に帰っても「家事」という仕事。
子供の世話もある。夫も手伝ってくれるものの、メインは私。
疲れがたまってきた時は惣菜を買って帰るけど、妙な罪悪感まで湧いてくる・・・(-_-)


自分の時間などどこにあるの?能力の問題??、、、、、どんどん落ち込んでいきました。


そんなある日、ふと気づきました。


大変なこともあるけれど、得たものもたくさんあったってことを。


泣いたり笑ったり怒ってたり心配したり、
そんな1日という時間の中で
間違いなく喜びがあって気づきもあった・・・輝く時間があった。


私の中のマイナスな感情を出しきった時に、
そんな輝きが目の前に現れてきました。

ハグイエ作りに取り組んでよかった。心からそう思いました。


育っていく家

こうしてできあがったハグイエ。

育家-ハグイエ—はこれからどんどん進化していくプランです。


設備に間取りはもちろん、よりよい改善をお客様や建築の仲間に教えてもらいながら
育て、はぐくんでいく・・・。


協力頂いた関係者の方々とともに私自身もワクワクしています。


最近、勉強会に参加しても女性の比率が大きく増えてきました。


とてもうれしくいいことだと思います。


女性のきめ細やかなところと、男性の大きく決めていく力を
上手に合わせていけば、きっとより良い家づくりをできると確信しています。

今は自分が「寸分の狂いもなくピッタリ」な居場所にいることを感じています。


家づくりのプロセスの中で、お客様自身の物語をつくってもらえたら最高にうれしいです。


最後に

共働き夫婦の方以外にも
プチシニア世代(アラフィフ)の方のプランも用意したのには訳があります。


リフォーム現場で拝見した「年を重ねた後の暮らし」です。

なるべく大きな改造など必要ない、変更しやすい間取りが「お財布」にもうれしいですよね。


50代の方には30年間元気に安心して暮らせる家。メンテナンスいらずで。


平均寿命 95才!なんていうのも充分ありえるからこそ、
大人だけで暮らす期間もどんどん長くなる・・・。


あなたはその備えをもう考えていらっしゃいますか?


夫や子の家事力アップ、資金面の不安解消、資産としての家づくり、、、、


お客様には、ずっと元気で毎日を生き生きと暮らして欲しいから、
トータルに提案していきたいと思っています。これは、リアルに自分の問題でもあるからです(^^ゞ



長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。

大切なあなた様にとって家づくりが大成功するよう、心より願っています。

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